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 神戸市と先端医療振興財団、日本イーライリリー(神戸市中央区)の3者は15日、神戸医療産業都市での認知症に関する研究などで連携すると発表。同日、協定を結んだ。先端医療振興財団は病院や、昨年設立した「KOBEもの忘れネットワーク」などを通じ、イーライリリーに認知症治療薬の臨床研究などが進めやすい環境を提供。イーライリリーは海外ネットワークを通じて、認知症に関する先進都市の事例などを神戸市に情報提供する。

  協定書は「神戸医療産業都市における認知症にやさしいまちづくり推進のための連携と協力に関する協定書」という。15日午後に神戸市の久元喜造市長、振興財団の本庶佑理事長、イーライリリーのパトリック・ジョンソン社長がそろって記者会見。協定の内容を紹介した後に、協定書に調印した。今後は3者共同で認知症に対する理解を深めるための啓発活動や、神戸医療産業都市に関する情報発信も手がける計画だ。

 久元氏は記者会見で「高齢化が急速に進む現在、認知症高齢者への対策は神戸市でも大きな課題」と説明。「この協定の締結を契機に、3者が協力して認知症にやさしい街づくりの実現に向け努力したい」と協定の意義を強調した。一方、ジョンソン氏は「(認知症を引き起こす)アルツハイマー病を2025年までに予防可能な疾患にしたい」と新薬開発に意欲を見せた。

(写真は署名した協定書を持つ本庶佑理事長=左、久元喜造市長=中、ジョンソン社長、神戸市が公開した動画より)